いま保守論壇を二分している感があるいわゆる「皇太子妃問題論争」。
皇太子妃の行状を批判し「天皇制度」の行く末を憂慮する西尾氏と、皇室への批判はまかりならぬと西尾氏を批判する、保守派知識人たち。
私は、西尾氏の憂慮は決して杞憂ではないと思う。
西尾氏が著書で論じているように、保守派知識人にとって「天皇制度」の必要性や永遠性が自明のものであったとしても、「天皇制度」についてろくに教育を受けていない我々にとって必ずしも自明のものではないからだ。
「天皇制度」の必要性や永遠性を自明とするような教育されてきた世代が減少しつつある現在、「天皇制度」が直面している危機について、保守派知識人はあまりに楽観視しすぎているように思える。
特に昨今、「格差社会」などと言われ、ワーキングプアと呼ばれる低所得者層が増えつつあり、そうした人達の怨念の矛先が、「天皇制度」を快く思わない政治活動家の策謀によって、自由気儘に振る舞う皇太子夫妻、ひいては皇室そのものに向けられ、「天皇制廃止論」が力を得る危険性が極めて高い。
そうならないためにも、皇室への批判は必要であると考える。
ただ、西尾氏の皇太子妃批判には、いささか暴走気味だなと感じる所も少なくない。
たとえばインターネットの無責任な発言や、知人女性たちの皇太子妃への不快感などを基に皇太子妃批判を展開するのは無理が過ぎると感じる。

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皇太子さまへの御忠言 (WAC BUNKO 159) 新書 – 2012/3/5
西尾 幹二
(著)
日本の将来に大きく関わる「皇室の危機」!
民のために無私の祈りを捧げる「祭祀王」としての天皇が、天皇たりうる所以である。
祭祀を離れた天皇は天皇ではない。
一説では、皇太子ご夫妻が唱えていた新しい時代の「公務」は、国連に関係する仕事であるらしい。
私が恐れるのは、雅子妃が皇太子殿下に天皇としてあるまじき考えを持たせるよう誘いはしないかという点である―まえがきに代えてより。
「雅子妃問題」を放置しておけば、皇室の危機、そして日本の危機につながる。
いまこそ、タブーなき国民的議論を!
民のために無私の祈りを捧げる「祭祀王」としての天皇が、天皇たりうる所以である。
祭祀を離れた天皇は天皇ではない。
一説では、皇太子ご夫妻が唱えていた新しい時代の「公務」は、国連に関係する仕事であるらしい。
私が恐れるのは、雅子妃が皇太子殿下に天皇としてあるまじき考えを持たせるよう誘いはしないかという点である―まえがきに代えてより。
「雅子妃問題」を放置しておけば、皇室の危機、そして日本の危機につながる。
いまこそ、タブーなき国民的議論を!
- 本の長さ260ページ
- 言語日本語
- 出版社ワック
- 発売日2012/3/5
- ISBN-10489831659X
- ISBN-13978-4898316597
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登録情報
- 出版社 : ワック (2012/3/5)
- 発売日 : 2012/3/5
- 言語 : 日本語
- 新書 : 260ページ
- ISBN-10 : 489831659X
- ISBN-13 : 978-4898316597
- Amazon 売れ筋ランキング: - 242,621位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2022年9月1日に日本でレビュー済み
とても優秀な頭脳とキャリアがお有りの雅子様を
お見初めになられた浩宮様。お目が高いと思います。しかし、自分から飛び込んだのではないこと。
男の児を産めと迫られた事や、虐めについてご存知でないから書けた話と今は思います。姑ともう一人のお嫁様については大絶賛。出版から14年。
著者が毛嫌いされる皇室に高学歴者は不要との見解。権力やお金で「東大卒学歴」を狙う宮家に対してどう思う?NYで暮らす漂流姫様についてどう思う?と、思います。身体も丈夫で聡明な雅子様が、心を病んだ理由は深いと思いますよ。
お見初めになられた浩宮様。お目が高いと思います。しかし、自分から飛び込んだのではないこと。
男の児を産めと迫られた事や、虐めについてご存知でないから書けた話と今は思います。姑ともう一人のお嫁様については大絶賛。出版から14年。
著者が毛嫌いされる皇室に高学歴者は不要との見解。権力やお金で「東大卒学歴」を狙う宮家に対してどう思う?NYで暮らす漂流姫様についてどう思う?と、思います。身体も丈夫で聡明な雅子様が、心を病んだ理由は深いと思いますよ。
2016年7月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書を一読致しましたが、以下2つの部分がとても印象的でした。
1.2008年盛夏に書かれた部分
「皇太子殿下ともご一族通じて親しく接点のある方から伝言があり、拙論を殿下は必ず読んで下さっていること、そして殿下はご聡明な方なので時間はかかるが徐々に改善に役立つことは私が保証します、とその方が言って下さいました。私はそれを信じたいと思います。」(250頁)
2.2012年3月に書かれた部分
「ここから先の具体的なことはもう喉まで出かかっていますが、国民の立場では言えません。天皇陛下の『御聖断』をお待ち申し上げると奏上する次第です。(中略)私ごときが陛下に直に奏上することなどできません。では、奏上することができない人間は陛下に一切ものを言うなということでしょうか。そうは思いません。私は私の信じるままに行動します。」(51~52頁)
これらを読むと、「皇太子様が『皇太子さまへの御忠言』を読まれ改善されると、2008年の夏に信じたが改善されなかった。そのため、2012年の3月に天皇陛下に対して奏上した」という経緯を辿っていることが分かります。そのため、もし、天皇陛下が「御聖断」をされなかったら、「もう喉まで出かかってい」ることを西尾先生はぶちまけられるのではないかと思いました。
しかし、天皇陛下は、西尾先生が「お待ち申し上げ」ている「御聖断」を、実は既に実行されているのかもしれません。なぜなら、仮に、2013年 「さる宮内庁の幹部」 が 週刊新潮 にされた 「むろん、皇太子さまの生前退位や悠仁さまへの譲位は、宮内庁が勝手に判断して、官邸に相談できる案件ではありません。すべて天皇・皇后両陛下の思し召し。すでに天皇・皇太子・秋篠宮の三者による頂上会談でも話し合われ、納得されている話なのです。」 というリークと、今回 「宮内庁の関係者」 がNHKにされた 「天皇陛下『生前退位』の意向示される」 というリークが、二つとも正しかったとすると、13日に報道された天皇陛下の「生前退位」のご意向は、皇太子様ご即位後の悠仁様への譲位を可能にするための準備を開始したいというご意向であるのかもしれず、そうであるとすると、今回の天皇陛下のご意向が、西尾先生が「お待ち申し上げ」ている「御聖断」であるということにもなるからです。
そのため、西尾先生の「もう喉まで出かかってい」ることはぶちまけられないのかもしれません。西尾先生の「もう喉まで出かかってい」る「具体的なこと」とは一体何だったのでしょうか。気になるところです。
本書を読んでこの様なことを考えましたが、本書と 『週刊新潮』(平成25年6月20日号) のご一読をお薦め致します。
なお、私としては、天皇陛下が「御聖断」された可能性が出て来た13日以降は、皇太子さまへの御忠言は控えた方が無難であると思います。なぜなら、皇太子様が、「天皇の重責を担い続けることより、雅子妃や愛子さまのことを慮り、一宮家として3人で平穏な生活を送りたい」 と、本当はお考えであるにも関わらず、「評論家の言い成りに皇太子である自分がなったのだと、国民に思われてしまうことは耐えがたいので、評論家の『ご忠言』には意地でも従わない」 と、お考えになってしまい、その結果、「自分が即位後に『生前退位』することは絶対に無い」 と、仰るに至ってしまっては、それこそ一大事だと思うからです。もう、充分西尾先生は皇室の将来を予見し皇室を変革したという栄誉を受けられていると思います(もちろん、皇室が西尾先生のご忠言とは全く関係無しに独自に問題を解決されている可能性は大いにありますが)。御忠言による刺激を皇太子様がお受けになり、逆効果になってしまうことを心配致します。
1.2008年盛夏に書かれた部分
「皇太子殿下ともご一族通じて親しく接点のある方から伝言があり、拙論を殿下は必ず読んで下さっていること、そして殿下はご聡明な方なので時間はかかるが徐々に改善に役立つことは私が保証します、とその方が言って下さいました。私はそれを信じたいと思います。」(250頁)
2.2012年3月に書かれた部分
「ここから先の具体的なことはもう喉まで出かかっていますが、国民の立場では言えません。天皇陛下の『御聖断』をお待ち申し上げると奏上する次第です。(中略)私ごときが陛下に直に奏上することなどできません。では、奏上することができない人間は陛下に一切ものを言うなということでしょうか。そうは思いません。私は私の信じるままに行動します。」(51~52頁)
これらを読むと、「皇太子様が『皇太子さまへの御忠言』を読まれ改善されると、2008年の夏に信じたが改善されなかった。そのため、2012年の3月に天皇陛下に対して奏上した」という経緯を辿っていることが分かります。そのため、もし、天皇陛下が「御聖断」をされなかったら、「もう喉まで出かかってい」ることを西尾先生はぶちまけられるのではないかと思いました。
しかし、天皇陛下は、西尾先生が「お待ち申し上げ」ている「御聖断」を、実は既に実行されているのかもしれません。なぜなら、仮に、2013年 「さる宮内庁の幹部」 が 週刊新潮 にされた 「むろん、皇太子さまの生前退位や悠仁さまへの譲位は、宮内庁が勝手に判断して、官邸に相談できる案件ではありません。すべて天皇・皇后両陛下の思し召し。すでに天皇・皇太子・秋篠宮の三者による頂上会談でも話し合われ、納得されている話なのです。」 というリークと、今回 「宮内庁の関係者」 がNHKにされた 「天皇陛下『生前退位』の意向示される」 というリークが、二つとも正しかったとすると、13日に報道された天皇陛下の「生前退位」のご意向は、皇太子様ご即位後の悠仁様への譲位を可能にするための準備を開始したいというご意向であるのかもしれず、そうであるとすると、今回の天皇陛下のご意向が、西尾先生が「お待ち申し上げ」ている「御聖断」であるということにもなるからです。
そのため、西尾先生の「もう喉まで出かかってい」ることはぶちまけられないのかもしれません。西尾先生の「もう喉まで出かかってい」る「具体的なこと」とは一体何だったのでしょうか。気になるところです。
本書を読んでこの様なことを考えましたが、本書と 『週刊新潮』(平成25年6月20日号) のご一読をお薦め致します。
なお、私としては、天皇陛下が「御聖断」された可能性が出て来た13日以降は、皇太子さまへの御忠言は控えた方が無難であると思います。なぜなら、皇太子様が、「天皇の重責を担い続けることより、雅子妃や愛子さまのことを慮り、一宮家として3人で平穏な生活を送りたい」 と、本当はお考えであるにも関わらず、「評論家の言い成りに皇太子である自分がなったのだと、国民に思われてしまうことは耐えがたいので、評論家の『ご忠言』には意地でも従わない」 と、お考えになってしまい、その結果、「自分が即位後に『生前退位』することは絶対に無い」 と、仰るに至ってしまっては、それこそ一大事だと思うからです。もう、充分西尾先生は皇室の将来を予見し皇室を変革したという栄誉を受けられていると思います(もちろん、皇室が西尾先生のご忠言とは全く関係無しに独自に問題を解決されている可能性は大いにありますが)。御忠言による刺激を皇太子様がお受けになり、逆効果になってしまうことを心配致します。
2014年1月29日に日本でレビュー済み
「日本の外交は、東京裁判を背負ったハンディキャップ外交である」
と国会答弁し、以後の日本外交に甚大な悪影響を与えた
ガチガチの戦後左翼思想の持ち主である小和田恒氏が、
なぜ娘の皇室入りを許したのでしょうか。
この疑問点に立って、雅子妃と皇太子殿下の言動を見るとき、
一見仲むつまじいロイヤルファミリーの裏に
恐ろしい皇室の危機が見えてきます。
敗戦後も天皇制は守られたといいますが、はたしてそうでしょうか。
GHQにより十一宮家の臣籍降下が行われたたった半世紀後に、
男系継承が危ぶまれ、女系天皇が議論される事態となっています。
そして、それに歩調を合わせるかのように、
皇室行事への不参加の容認、皇室での人格否定云々(皇室の「人権」まであと一歩)などの、
皇室の伝統や価値観を否定しかねない発言が、他ならぬ皇太子ご夫妻の口から流布されています。
これらははたして、「新しい皇室」への自然な流れなのでしょうか。
権力を持たず権威しかない天皇制は、
男系継承を続けてきたという歴史的事実と
大多数の国民の尊崇の念の 二つだけでかろうじて維持されているものです。
これを考える時、皇太子殿下と雅子妃の破壊的な影響力が分かるはずです。
皇室の永続性を盲信し、皇室に言挙げするのは不敬だという
思考停止した考えに私は与しません。
日本という国を束ねる天皇制を大切に維持していくためには、
多くの国民が、マスメディアの空疎な議論を排し、
本質的な議論ができるよう、天皇制の本質を学ばねばなりません。
そのために西尾 幹二の著書は大いに参考になります。
特に本書は、実際の皇太子ご夫婦のエピソードを下敷きに、
その問題点を通じて天皇制の本質を考えるというスタイルで大変分かりやすく、
また、皇室の「今そこにある危機」の重大性に気付かせてくれます。
著者の渾身の御忠言を読み、天皇制をどう維持していくべきか
是非私たちも本気で考えましょう。
と国会答弁し、以後の日本外交に甚大な悪影響を与えた
ガチガチの戦後左翼思想の持ち主である小和田恒氏が、
なぜ娘の皇室入りを許したのでしょうか。
この疑問点に立って、雅子妃と皇太子殿下の言動を見るとき、
一見仲むつまじいロイヤルファミリーの裏に
恐ろしい皇室の危機が見えてきます。
敗戦後も天皇制は守られたといいますが、はたしてそうでしょうか。
GHQにより十一宮家の臣籍降下が行われたたった半世紀後に、
男系継承が危ぶまれ、女系天皇が議論される事態となっています。
そして、それに歩調を合わせるかのように、
皇室行事への不参加の容認、皇室での人格否定云々(皇室の「人権」まであと一歩)などの、
皇室の伝統や価値観を否定しかねない発言が、他ならぬ皇太子ご夫妻の口から流布されています。
これらははたして、「新しい皇室」への自然な流れなのでしょうか。
権力を持たず権威しかない天皇制は、
男系継承を続けてきたという歴史的事実と
大多数の国民の尊崇の念の 二つだけでかろうじて維持されているものです。
これを考える時、皇太子殿下と雅子妃の破壊的な影響力が分かるはずです。
皇室の永続性を盲信し、皇室に言挙げするのは不敬だという
思考停止した考えに私は与しません。
日本という国を束ねる天皇制を大切に維持していくためには、
多くの国民が、マスメディアの空疎な議論を排し、
本質的な議論ができるよう、天皇制の本質を学ばねばなりません。
そのために西尾 幹二の著書は大いに参考になります。
特に本書は、実際の皇太子ご夫婦のエピソードを下敷きに、
その問題点を通じて天皇制の本質を考えるというスタイルで大変分かりやすく、
また、皇室の「今そこにある危機」の重大性に気付かせてくれます。
著者の渾身の御忠言を読み、天皇制をどう維持していくべきか
是非私たちも本気で考えましょう。
2008年9月5日に日本でレビュー済み
前著でGHQに対する詳細な分析を試みた西尾氏の書物です。
内容については既にレビューがありますが皇民としてもいくつか疑義が。
まず皇太子殿下とわれわれは同権をもっていません。
皇太子殿下への忠言がわれわれと同じものになるはずがございません。
そして皇太子殿下はわれわれが「管理」するものでもありません。
危機感をもたせるも何もこちらが介入すれはそれはただの不敬であります。
この点を確認しておきましょう。
そしてウィル最新号によれば西尾氏は「皇太子殿下に敵はいない」とのべています。
さらに桜井よしこ氏の言葉「皇太子殿下はわれわれを守るのであって皇太子妃を
守るものではない」をひいてもいます。
しかし左翼学者、上野氏や色川氏などの名前もあげ、彼らに対する警戒もしています。
これでは、皇太子殿下にとっては左翼学者など敵ではないが、西尾氏にとっては敵なので
彼らから(西尾氏などを)皇太子殿下が守るべきである、と述べているとしか
考えられません。左翼などそんなものは西尾氏やわれわれが撃退すればよろしい。
なぜ左翼やフェミニストに皇太子殿下を煩わせる必要があるのかまったく理解できません。
皇室についてお世継ぎ問題は残念ながら伝統の問題ではなく、生物学的問題ですし
もしそれに保守主義者として介入しようとすればDNA操作などを最終的に持ち出すように
なるでしょう。それこそがもはや皇室の危機といえます。
そもそも「忠言」を書いて皇太子殿下が読まれることがあるのか??
だとするならばそれは「私信」の形をとるべきであり数千年日本ではそうやってきました。
決して世俗の本屋などに並べそれを購入させるなどという形はとらない。それは忠言などではなく
利益をうむモノでしかないからです
その点でいえば著者、及び出版社が本書の利益を放棄することが望ましい
皇太子殿下の教育については宮内庁の責任でありそれを大々的に展開することがもっと
必要でしょう。それから始めなければ。
内容については既にレビューがありますが皇民としてもいくつか疑義が。
まず皇太子殿下とわれわれは同権をもっていません。
皇太子殿下への忠言がわれわれと同じものになるはずがございません。
そして皇太子殿下はわれわれが「管理」するものでもありません。
危機感をもたせるも何もこちらが介入すれはそれはただの不敬であります。
この点を確認しておきましょう。
そしてウィル最新号によれば西尾氏は「皇太子殿下に敵はいない」とのべています。
さらに桜井よしこ氏の言葉「皇太子殿下はわれわれを守るのであって皇太子妃を
守るものではない」をひいてもいます。
しかし左翼学者、上野氏や色川氏などの名前もあげ、彼らに対する警戒もしています。
これでは、皇太子殿下にとっては左翼学者など敵ではないが、西尾氏にとっては敵なので
彼らから(西尾氏などを)皇太子殿下が守るべきである、と述べているとしか
考えられません。左翼などそんなものは西尾氏やわれわれが撃退すればよろしい。
なぜ左翼やフェミニストに皇太子殿下を煩わせる必要があるのかまったく理解できません。
皇室についてお世継ぎ問題は残念ながら伝統の問題ではなく、生物学的問題ですし
もしそれに保守主義者として介入しようとすればDNA操作などを最終的に持ち出すように
なるでしょう。それこそがもはや皇室の危機といえます。
そもそも「忠言」を書いて皇太子殿下が読まれることがあるのか??
だとするならばそれは「私信」の形をとるべきであり数千年日本ではそうやってきました。
決して世俗の本屋などに並べそれを購入させるなどという形はとらない。それは忠言などではなく
利益をうむモノでしかないからです
その点でいえば著者、及び出版社が本書の利益を放棄することが望ましい
皇太子殿下の教育については宮内庁の責任でありそれを大々的に展開することがもっと
必要でしょう。それから始めなければ。
2009年8月31日に日本でレビュー済み
月刊『WILL』に連載され、議論を引き起こした論考をまとめたもの。
以前から、西尾幹二氏の論は保守派にありがちな、ファナティックな面が少なく、結構盲点をつくような論点が多かったので、どちらかといえば好意的に見てきた。
が、さすがに本作は「よ〜し、論争を巻き起こしてやろう!」ってような下心が透けて見えてきてどうも素直に感心できない。
大した問題でも無いところを、大げさに取り上げて問題化しようとしているように思えて仕方がない。本書のあとがきでも名前が挙げられている、所 功 京都産業大学教授がテレビ番組で評していたように「西尾さんは、皇室を使って遊んでおられるのではないか?」というのがまさにピッタリだと思う。むしろこういう手段をつかって雑誌を売ろうとした『WILL』の編集者に、何か下品な感性を感じるのは私だけだろうか?
ただし、個人的には皇室の危機はむしろ期待感を持って見ているだけに、こういう論争が起き、事態が混迷の度を深めるのも又、楽しみでもある。あれこれ詮索される皇室の人たちは確かに可哀想だけどね。
以前から、西尾幹二氏の論は保守派にありがちな、ファナティックな面が少なく、結構盲点をつくような論点が多かったので、どちらかといえば好意的に見てきた。
が、さすがに本作は「よ〜し、論争を巻き起こしてやろう!」ってような下心が透けて見えてきてどうも素直に感心できない。
大した問題でも無いところを、大げさに取り上げて問題化しようとしているように思えて仕方がない。本書のあとがきでも名前が挙げられている、所 功 京都産業大学教授がテレビ番組で評していたように「西尾さんは、皇室を使って遊んでおられるのではないか?」というのがまさにピッタリだと思う。むしろこういう手段をつかって雑誌を売ろうとした『WILL』の編集者に、何か下品な感性を感じるのは私だけだろうか?
ただし、個人的には皇室の危機はむしろ期待感を持って見ているだけに、こういう論争が起き、事態が混迷の度を深めるのも又、楽しみでもある。あれこれ詮索される皇室の人たちは確かに可哀想だけどね。
2014年10月6日に日本でレビュー済み
文章も分かりやすいが、西尾さんの言いたい事も明快であり、憂国の思いが伝わります。週刊誌に寄稿される事も多い上にデヴィ夫人のブログ(笑)も見ておられるようで、私達にとっても身近な歴史学の御大が紐解く現代皇室への熱い思い、読んでも損はありません。