法然上人および浄土宗に関して、檀信徒として知っておくべき初歩的かつ必須な知識を余すことなく説明してある好著。
お念仏の時の心構えに関して、きちんと「三心・四修」の項をもうけて、分かりやすく解説しているあたりに学的良心を感じます。
ややもすると現代教学が等閑視してしまう事項であるだけに、宗祖の御心を汲んだ内容になっております。
また、浄土宗の歴史の章では、源智の「結縁交名帳」「造立願文」を納めた阿弥陀如来像に触れて、それが師である法然上人の一周忌に合わせて畿内だけでなく全国から結縁者を募った大きな報恩運動であったことが書かれてあり、最新の見解も網羅されています。
その他、浄土宗二祖弁長がなぜ京都から九州に帰国して念仏を広めたかを、弾圧に備えて専修念仏の法灯を絶やさないためとする定説で説明しており、信頼のできる内容だと分かります。
浄土宗に関して、全く知らない人からすると細かく難しく感じるかもしれませんが、ぜひ読破してほしいと思う本です。

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あなたの知らない法然と浄土宗 (歴史新書) 新書 – 2013/10/5
山折 哲雄
(監修)
- 本の長さ190ページ
- 言語日本語
- 出版社洋泉社
- 発売日2013/10/5
- ISBN-10480030251X
- ISBN-13978-4800302519
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登録情報
- 出版社 : 洋泉社 (2013/10/5)
- 発売日 : 2013/10/5
- 言語 : 日本語
- 新書 : 190ページ
- ISBN-10 : 480030251X
- ISBN-13 : 978-4800302519
- Amazon 売れ筋ランキング: - 717,291位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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