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俊秀清新なピアニズム、熟練の指揮者による白眉の共演。永遠のロマン、「未完成交響曲」。ピアノ協奏曲第十二番 イ長調 KV414 ヴォルフガング・アマデウス・モーツアルト作曲この曲は、モーツアルト(1756-1791)がザルツブルグから離れ、ウィーンに移って芸術家として独立した生活を営み始めた1782年秋、モーツアルト26歳の時に作曲されました。当初のウィーンにおけるモーツアルトの生活は、後に比べて、ずいぶん恵まれ、貴族達を対象にした有料のコンサートも数多く成功し、また、コンスタンツェとの結婚など、明るく、楽しい生活を送ることが出来ていたのでした。この曲にはその明るく夢に満ちた生活の喜ばしさが、よく示されています。また、別の側面もあります。モーツアルトは、1764年、彼が8歳の時にロンドンを訪問し、当時ロンドンで活躍していたクリスティアン・バッハに会い、作曲技法と同時に、ピアノの原型であるクラヴィコードの奏法を教えられました。モーツアルトはハンマーを伴ったハンマークラヴィーア(ピアノの原型)の可能性に非常に関心を持っていて、アウグスブルグのクラヴィーア制作者シュタインを1777年に訪問します。そこでハンマークラヴィーアを弾き、これを高く評価する手紙も残されています。実は、クリスティアン・バッハは1782年に死亡し、その訃報は当時ウィーンにいたモーツアルトに届けられたのです。そこで、モーツアルトは、この12番のピアノ協奏曲をクリスティアン・バッハへの思い出の作品としても作曲したといわれています。この曲の第二楽章の冒頭の旋律は、クリスティアン・バッハのニ長調のオペラ序曲からの引用といわれています。曲は三楽章からなり、いずれも優雅で明るく、夢に満ちた美しさに満ちています。その中にも、クリスティアン・バッハを偲ばせるような穏やかな趣き、そして何となく深い純粋な悲しみの情緒の流れを感じさせるのは、亡き師に対する追悼の心と、モーツアルトの当時の明るく夢に満ちた生活の両方が交錯した心情を意味するように感じられます。交響曲第七番(旧第八番)ロ短調 D759「未完成」 フランツ・シューベルト作曲1822年に作曲されたこの曲は、シューベルト(1797-1828)の死後45年経ってから楽譜が発見され、その後1896年に初めて演奏が行なわれた、いわばいわく付きの曲です。この交響曲は2楽章のみで終わっているので、「未完成」と名付けられましたが、この二つの楽章の美しさ・抒情性は類がなく、この二つの楽章のみで十分交響曲としての内容を持ったものであり、世界中の人々から最も愛される名曲のひとつです。■ 第一楽章 アレグロ・モデラート低弦が悲しく暗い旋律を奏でつつ、曲は静謐さの中から始まり、やがて風がそよぎ渡るかのような弦楽器によるきざみに乗って、木管楽器が天上の音楽のような美しい主題を演奏します。激しいアクセント描写、ホルンの吹鳴、そして第二主題と音楽は極めてロマンティックに進行します。展開部は強い悲しみの響きが金管楽器を交えて響き渡りますが、全体に清純で格調の高い雰囲気が、聞く人の心を感動させます。やがて、再び低弦に始まる再現部を経て、深い感動を伴って第一楽章を終わります。■ 第二楽章 アンダンテ・コン・モートホルンとファゴットによる導入から、憧れと高貴な雰囲気を持った第二楽章が始まります。この楽章はホ長調の調性で演奏されますが、明るく憧憬に富んだ美しさの根底には悲痛の精神がみなぎっており、それはまさにロマンティックなシューベルトの音楽の本質にほかならないのです。何という深い悲痛さ、そして、憧れ、清純な美しさでしょうか。曲は、劇的な部分、夢幻的な部分とロマンティックな雰囲気を十分に漂わせつつ、やがて、静かに、まるで夢見るように閉じます。
俊秀清新なピアニズム、熟練の指揮者による白眉の共演。永遠のロマン、「未完成交響曲」。 (C)RS